column 2017.7.23
 
real local

MOKUの矢野さんがおススメする温泉

壬生勇輔(鹿児島R不動産/Nuff Craft 株式会社)
 

田之湯温泉『僕が入りたくなる温泉を探す旅002』

日本朝風呂党本部、田之湯温泉。

YANO CAKE TEN MOKUの矢野さんに聞いた、「田之湯温泉」へ行ってきた。矢野さんは、甘い食べ物が苦手な僕が日本一美味しいと思っているケーキ屋の店主だ。

昭和37年に創業した、田之湯温泉。日本朝風呂党の本部である。鹿児島中央駅より車で40分ほど、最寄駅の湯之元駅より徒歩で10分ほど。朝の6時から、夜は22時まで営業している。地元民が足繫く通う公衆浴場で、熱いお湯に浸かりたい人におススメとのことだ。

浴室の中央に二間四方を半分に仕切った浴槽がある。

玄関から男女が分かれていて、中に入ると番台があるので、おばちゃんに入浴料金を支払う。大人は150円、小人(0歳から12歳)は50円で、毎日でも通いやすい価格となっている。

緑色透明の硫化水素臭の源泉掛け流し。

カランは10ヶ所で、洗い場は広々としている。

泉質は、単純硫黄泉で、緑色透明の硫化水素臭の源泉掛け流し。浴室は広く、中央に二間四方を半分に仕切った浴槽がある。奥側の浴槽に湯口があり、溢れた湯が手前側の浴槽に流れ込む仕組みだ。お湯の温度だが、湯口は47度くらい、浴槽内は奥側が46度くらい、手前側が44度くらいで、どっちも熱い。白と黒の小さな湯の花が浮遊していて、鮮度の良さを感じる、熱いけどサッパリした浴感とのことだ。

男湯の脱衣所に掲げられた、日本朝風呂党 立党宣言。

矢野さんに、好きな温泉を教えてくれませんかと尋ねたら、「田之湯ですね」と即答だった。田之湯温泉に通って36年が経つそうだ。曰く、あの熱いお湯が癖になるのだとか。色々と教えてもらった中で、「日本朝風呂党の立党宣言」の話は印象的だったので、男湯の脱衣所に掲げられた宣言文を見て、これかとなった。

この宣言の起案者は、第十四代 沈壽官(ちんじゅかん)氏だそうだ。朝風呂が世界平和に繋がるんだという、素敵な内容の文章だった。みんなにも読んでほしいと思った。

名称:田之湯温泉
業種:温泉施設
住所:鹿児島県日置市東市来町湯田3077
TEL:099-274-2219
営業時間:6:00~22:00
定休日:第2火曜日
料金:大人150円、小人(0~12歳)50円

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